これからも ずーっと
心にとめておきたい一遍です…☆☆
「みずうみ」
<だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ>
名台詞を聴くものかな!
ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道
お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ

田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で
それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖
教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ
早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち
~茨木のり子詩集より~
・・・・・☆・・・・・・・・・・・・・・☆・・・・
父方の祖母は
おおらかで
とても明るい女性でした☆☆
そんな祖母に、
なにか静かなもの…
さみしさのような
ひっそりしたものを
幼心に感じることがありました。
いま思えば
”しいんと静かな深い湖”
を持った女性だったのかもしれません。
この詩を読む度
問いかけています
自分の心に湖はあるのだろうか…
一生涯追い続けそうです…(*゚ェ゚*)
- 好きな詩から
-
-
| comment:0