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Bonne Voyage!





明日の時の長さは? 永遠と一日 :: 2022/07/26(Tue)

北ギリシアの港町テサロニキ。
詩人アレクサンドレの
人生最後の一日を綴った物語です。

1998年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞
監督 テオ・アンゲロプロス 
主演は『ベルリン天使の詩』のブルーノ・ガンツ

愛犬と海岸沿いを歩きながらの彼のモノローグから。
「私は何一つ完成していない。
あれもこれも下書き、言葉を散らかしただけだ」

自分の命が残り少ないことを知ったアレクサンドレ。
愛犬を連れ車を走らせます。
途中、アルバニア難民の少年を窮地から救い出し、
一緒に旅をすることに。
老詩人と一人ぼっちの少年…短い時間の中で、
2人の心に温かなふれあいが生まれ、
それがこの物語の一つの軸になっていきます。

難民の仲間と共に他国へ旅立つことを決めた少年。
心細く不安な顔を見せる少年に
アレクサンドレが言います。
「大丈夫、旅は大きい!いくつもの港、広い世界!」
胸がいっぱいになるシーンでした。

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少年が旅立つまでの、残された時間、
2人は港町を走る循環バスに乗ります。
深夜のバスには不思議な人物たちが、
次々と乗り込んできては降りていきます。
現実と幻想が入り混じり、バスの場面は、
どこかまぼろしのような映像でした。

妻との過去の幸せな思い出は、
明るい太陽の下、時間軸を超えて蘇ります…。
浜辺で亡き妻アンナとダンスを踊りながら
「いつか君に聞いた…明日のときの長さは?君の答えは?」
アンナが答えます 「永遠と一日…」

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最後の一日に永遠があった…。
現実と過去と幻想が行ったり来たり、
なかなかとらえにくく、
場面に追いつけないところもありますが、
やさしさ、哀しさが胸に迫ります。

アンゲロプロス監督の映像美あふれる作品です!

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