前回に続き、
篠田桃紅さんの著書
「百三歳になってわかったこと」から~
第4章で
”杣(そま)”という言葉に出遭いました。
元々は、
滑り落ちそうな山の斜面で、
修行僧などが、安心して休める
少し平らな場所

(比叡山)
~新古今和歌集のなかの最澄の歌~
「阿耨多羅三藐三菩提の仏たち
わが立つ杣に 冥加あらせたまへ」
=アノクタラサンミャクサンボダイのみ仏たちよ
私の立つこの比叡の杣山に
仏の恵みをお願いします
この歌は、
最澄が比叡山に
延暦寺を建立したときに
詠んだ歌だそうです。
覚えのある歌でしたが、
詳しい意味は知りませんでした。
人生は長くて、平坦な道ばかりではない、
山あり谷あり、
時には濁流に流されそうなことも。
つかのま…心休める小さな場所、
安心していられる場所
それが ”杣(そま)”
人それぞれの”そま”…
つかのまの安心できる場所…
心に染み入ります!
篠田さんは、
50年来、ご自分の書 ”我が立つそま”
を大事に手元に置いておられるそうです
これまで、作品を通して
出遭ってきた先人女性たち
茨木のり子さん、山崎豊子さん等々

なかでも桃紅さんには圧倒されています…(*゚Q゚*)
- 好きな詩から
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