~第6章から~
美しい日没の場面
「王子さま」と「僕」との会話です
王子さまの住んでいた星は
とても小さくて
座っているイスを
ほんの少し動かすだけで
日に何度も
日が沈むのを見ることができました
王子さまは言いました
「いつか、僕は44回も夕日を見たよ」
そして付け加えました
「Tu sais… quand on est tellement triste
on aime les couchers de soleil… 」
「だって… 人は悲しいときには
夕日が見たくなるものだから…」
僕は訊ねます
「Le jour des quarante-quatre fois
tu étais donc tellement triste?」
「一日に44回も夕日を見るなんて、
そんなに悲しかったの?」
でも王子さまは何も言いませんでした
答えのないまま
6章はこのフレーズでスッと終わります

小さな王子のかかえる
ことばにならない悲しみが胸に迫ります…☆
読み手側の
それぞれが持つ悲しみとも
何処かでつながっていくように思います…☆
- 星の王子さま
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