はじめて出会った星野道夫さんの著書は「旅をする木」でした。
第Ⅲ章~トーテムポールを捜して~より
クイーンシャーロット島を訪れた星野さんは
ひっそりと眠るように残されているトーテムポールと出会います。
アラスカとカナダの国境あたりに位置する先住民ハイダ族の島です。
「僕は立ち尽くしてしまった。
そびゆるトーテムポールのてっぺんから大木が生え
その根がポールを伝って地面まで伸びてきているのである
それは人を葬ったものであることはあきらかだった
偶然落ちたトウヒの種子が人間の身体の栄養を吸収し
歳月の中で成長したのだろう
人間が消え去り、自然が少しずつ、
そして確実にその場所を取り戻していく
悲しいのではない
ただ”ああそうなのか”というひれ伏すような感慨があった」
ユネスコ世界遺産
トーテムポール

カナダ旅行中に買った切手シートの表紙です
アラスカのシトカという街に
星野さんのメモリアルトーテムポールが建てられました
(2008年8月8日建立)
海の方向を向いて立っているそうです
「旅をする木」の中にもシトカについての箇所があります。
”アラスカで最も美しい町
シトカの美しさとは
背後に広がる森の深さだろう
太古からの呼び声に
人々はそっと耳をすましている”
いつか訪ねてみたい場所です…☆☆
- 星野道夫さん
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