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Bonne journée

良い一日を! これまで見てきた好きな映画、詩、本、京都の街歩きなど、綴っています。




「本」旅をする木 今年もカレンダー買いました♪ :: 2022/12/22(Thu)

20年以上前の写真展で
かわいい動物たち、
大きな自然に出会ってから
星野道夫さんの作品に
ひかれています…☆

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今年もカレンダー買いました♪

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~旅をする木 好きなページ~

まだ幼かった頃
近所のはらっぱで紙芝居を見終えた後
夕ご飯に間に合うように
走って帰った夕暮れの美しさは
今も忘れない
……………
一日が終わっていく悲しみの中で
永遠には生きられないことを
漠然と知ったのかもしれない
それは子供が持つ
本能的な世界との
最初の関わり方なのだろうか

第Ⅲ章もう一つの時間より

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ホッキョクグマの親子♪





 


  1. 星野道夫さん
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「本」長い旅の途上 星野道夫  はじめての冬 :: 2022/11/14(Mon)


アラスカ

作者の星野道夫さんは、
20代でアラスカで生きることを決め、
1996年にアラスカの地で急逝されました。

作品との最初の出会いは
数十年前の星野道夫写真展でした。
可愛い動物たち、澄みきった空や海、

心がほぐれました…☆

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「長い旅の途上」星野道夫著
第一章
タイトル”はじめての冬”より

アラスカに移り住み、
家庭を持ち、父親になった著者
まだよちよち歩きの息子への
思いがつまっています。

☆好きなページです☆

「まだ一歳にもならぬ息子が、
黄葉が散り始めたベランダに座り
9月の秋の風に吹かれている。
 …………
風がシラカバの葉をサラサラゆらすたび、
彼はサッと世界に目を向ける
そんな子供の一瞬の瞳に、
親の存在などとは関係なく、
一人の人間として
生きていく力を感じるのはなぜだろう」

そして今は12月、
マイナス30度の大気の中で
子どもの頬が赤く染まっている
僕にとっては18年目の、
息子にとってははじめての
アラスカの冬がめぐってきた

おーろら4

子どもの持つ生命力に驚きながら、
生と死が隣り合う
あっけないほどの脆さも感じている
その脆さを意識すればするほど、
愛しくなってきてしまうのだ」

***☆******☆****☆*****
         
いまの時代
星野道夫さんの自然のとらえ方、
かかわり方、向き合い方が
より心に響きます…☆

人と自然のかかわり方の原点を、
アラスカで見つめ続けた方です。
星野道夫(1952年9月27日 - 1996年8月8日)

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  1. 星野道夫さん
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「本」長い旅の途上  ”季節の動く瞬間” :: 2022/09/27(Tue)

第三章「季節の色」
~好きなページより~

季節の動く瞬間が好きだ。
紅葉のピークがわずか一日のように
透きとおる若葉の季節も一瞬である。
ただ無窮の彼方へと流れ行く時に、

巡る季節で
ふと立ち止まることができる。
自然とは
なんと粋な計らいをするものなのだろう。

おーろら3

それぞれの美しい季節に、
この世であと何度巡りあえるのか。
自然の色に、
たった一回の命を生きていることを
教えられる。

山の斜面に目をやると、
やわらかな新緑が
濃い緑に変わっている。

アラスカにまた夏がやってきた

*************

カナダ

圧倒的な自然
人間の存在が
こんなにも小さいこと

コロナの日常が続いている今
より心に響きます!


  1. 星野道夫さん
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「本」長い旅の途上 魅かれるのは生命の持つ脆さ… :: 2022/08/22(Mon)

厳しい自然、かわいい動物たち、
原住民との出会い、オーロラ、氷河…等々
どのページも心に響きます。

第Ⅲ章 自然のささやきより
アラスカに暮らして十八度目の冬が過ぎようとしている
多くの選択があったはずなのに
どうしていま自分はここにいるのか”

”その不思議さに思いをはせることはないだろうか”

”きっと私たちは
多くの選択などないのかもしれない
それぞれの人間が行きつくべきところに
ただ行き着くだけである”

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”自然はいつも 強さの裏に脆さを秘めている
私が魅かれるのは 
生命の持つその脆さの方だ”
”アラスカの大地は
忘れていた人間の脆さを そっと呼び覚ましてくれる”  
  
「長い旅の途上」星野道夫著
1952年9月27日~1996年8月8日
テレビ番組の取材中、ロシア・カムチャツカ半島で
突然のヒグマの事故により急逝。

それまでの写真集やエッセイなどを収録して
遺稿集として一冊にまとめられた本です。



  1. 星野道夫さん
  2. | comment:0

【本】長い旅の途上 ~はるかな視点 ~ :: 2022/08/11(Thu)

”きっと人はいつも、
それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ”
「長い旅の途上」星野道夫著

人と自然のかかわり方の原点を、
アラスカで見つめ続けた方です。

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~好きなページ~

「私たちは二つの時間を持って生きている
カレンダーや時計の針に刻まれる
慌ただしい日常と、もう一つは
漠然とした生命の時間である。  

今の瞬間、東京にいる友人と
アラスカでオーロラを眺めている自分がいる。

おーろら3

その不思議さが、
私たちにもう一つの時間を気付かせてくれ、
日々の暮らしに
「はるかな視点」を与えてくれるような気がする

(第Ⅲ章オーロラより)


  1. 星野道夫さん
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