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Bonne journée!





~二月のうた~ ”うす曇りのこの午後に…” :: 2019/02/05(Tue)

谷川俊太郎さんの詩の世界観が大好きです♪
この季節になると思い出す詩です。

鉢植えの黄水仙、
昨日、近所のお花屋さんで
自分のために買いました♪

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「二月のうた」

鳥は空を飛んでゆく
魚は水に泳いでいる
私は地上でいったい
何をしているのだろう

そう
私はたとえば あなたに
花を贈ることができる
鉢植えの黄水仙を

うす曇りのこの午後に
あなたを見つめて―
それは歴史とは
何もかかわりもない事だけれど

それはまったく
それだけの事だけれど

谷川俊太郎詩集「魂のいちばんおいしいところ」より

3黄すいせん

うす曇りの二月の午後に
黄水仙を贈る…
いいな…♪って思います☆



  1. 好きな詩から

辻征夫さんの詩 「花」 ”わたしたちがそれを見る” :: 2018/03/25(Sun)

黄色
   
  「 花 」    

お茶の水の
レールの
そばの
土手の斜面に

小さな
黄色い
花がたくさん
春に咲く

朝の
コクデンの
窓に顔をおしつけて

わたしたちがそれを見る

                 辻征夫詩集より

6菜の花

朝の通勤電車で
押されながら窓の外を見ている自分、
そんな過去の光景を思い出しました

最後の一行にドキッとします
”私たちがそれを見る”
不思議な感覚です

辻征夫さんの詩との出会い
「船出」をはじめて読んだときは泣けました。

 「花」は少し切ない気持…です。

辻征夫さん(1939-2000) 
東京浅草生まれの詩人
幼年期は本所、その後は向島
生粋の江戸っ子。

  1. 好きな詩から

辻征夫さんの詩 「船出」 "ひとあし先に 船出するんだね  船長" :: 2018/03/18(Sun)

辻征夫さんの詩とのはじめて出会いは
この「船出」でした。

心が揺さぶられました!

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「船出」 

たとえば医師のリプシー先生
郷土のトレローニさん スモレット船長
立派な人はほらこんなにいたのに
どうしてぼくたち あの無頼漢たち
海賊の方にあこがれたのだろう
……………………
いまも生きているにちがいないジョン・シルバー
捕まれば処刑場に高く吊るされるかれらに
ぼくも従兄弟もあこがれて
海賊になろうねと誓ったのだったが
もう何年になるだろう
病院のベッドで眼を見開いたままの従兄弟に
ぼくはささやいた

ぼくたち海賊にもならず
妻を娶り 家庭を作り 働いたね

高く吊るされることはなかったけど
いつのまにかぼろぼろになっちゃった

じゃ ひとあし先に
船出するんだね 船長

月も明るく

海は静かだよ

5海

  1. 好きな詩から

好きな詩から~アルハンブラ宮の壁の~”迷うことが好きだ” :: 2018/02/01(Thu)

「アルハンブラ宮の壁の」

アルハンブラ宮の壁の

いりくんだつるくさのように

私は迷うことが好きだ

出口から入って入り口をさがすことも

~岸田衿子詩集「明るい日の歌」より~

1アルハンブラ

出口から入って…
不思議な感覚です。
たった4行ですが
深遠で力強いものを感じます。


  1. 好きな詩から

 谷川俊太郎 ”かなしみ” 透明な過去の駅で… :: 2018/01/31(Wed)

あの青い空の波の音が聞えるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった

「かなしみ」谷川俊太郎詩集 20億光年の孤独より

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この詩とはじめて出会ったとき
似たような感覚を覚えてハッとしました。
とんでもないおとし物をしているような…
記憶のどこかに埋もれてるのかもしれません

  1. 好きな詩から
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